日本生命の医療保険のクセがすごい!現役FPが新商品”New in 1”を分析してみた

こんにちは!
FP資格を活用して節約ブログを運営しているtomoです。
2019年4月2日、日本生命から従来の医療保険給付金の受取り方とは全く異なる新しい受け取り方を採用した医療保険”NEW in 1”という新商品が発売されました。
一番の比較ポイントである給付金の受取り方とは
日額方式ではなく一時金方式!
例えば2日間入院の場合、従来の医療保険であれば2万円(日額1万円)であるのに対し新商品”NEW in 1”は30万円受け取れます。
一見魅力的に見える医療保険ですが意外にもネット上の評価はイマイチ…
『保険料が高いわりに保障内容はそこそこ』と。
本当におすすめできない医療保険なのか現役FPの私が徹底分析!
- 日本生命職員から勧められている方
- 加入してしまい不安を感じている方
- 医療保険を見直し検討中の方
ぜひ参考にしてもらればと思います^^
日本生命の医療保険”NEW in 1”を評価している方が見落としているポイントについてもご紹介しています。
日本生命医療保険、新商品”NEW in 1”を知る3つのポイント
日本生命から新商品で発売された医療保険”NEW in 1”は他の医療保険と比較して大きく異なる点が3つあります。
- 入院給付金を一時金で受取れる
- 先進医療サポート給付金がある
- 外来手術給付金対象外は抜歯のみ
分かりやすく説明していきます▼
1.入院給付金を一時金で受取れる
多くの医療保険が”入院1日につき◯円”という給付金の算出方法なのに対し、新商品”NEW in 1”はシンプルに契約時に設定した一時金が受取れます。

引用元:日本生命保険相互会社HP
入院日数に関わらず決まった一時金を受取れるので契約者自身も分かりやすいですし、何日入院となるのか待たずして給付金請求できるので手元に給付金がおりてくるスピードも他の医療保険より早いです。
日額方式と一時金方式どっちが多く貰えるの?
と疑問に思う方もいるかもしれません。
例えば今の医療保険から新商品”NEW in 1”に切替える場合、下記のように設定すれば同じ大きさの保障を持つことができます▼
日額5,000円→15万円
日額1万円→30万円
保障の大きさは変わりませんが、30日以内の短期入院になればなるほど新商品”NEW in 1”の方が多く貰えることになります。
長期入院になった場合はどうなるの?
給付金の受取りは入院初日だけでなく
- 30日目
- 60日目
- 90日目
各日数に達するごとに一時金を受取ることができるので安心。

引用元:日本生命保険相互会社HP
入院にかかるお金は交通費や入院準備費など雑費が多く、貯金が少ない新社会人や子育て世帯などにとっては早めに貰える一時金がとても魅力的に感じるはず…!
▷▶︎新社会人になったら保険を持つべき?保険初心者のための記事まとめ
2.先進医療サポート給付金がある
他社の医療保険の多くは”先進医療特約”が付与されています。
日本生命ではこれまで先進医療に関する保険を販売してこなかったのですが、今回の新商品”NEW in 1”でついに先進医療特約の販売を開始!
先進医療にかかった技術料をお支払いするのは他社と変わりありませんが”先進医療サポート給付金”があるのは珍しく、他社には見られない給付金です!
先進医療を受ける際にかかる
・交通費
・宿泊費
など自由に使える給付金。
20万円or技術料と同額
のいずれか小さい額が受取れる。
先進医療を受けるためには限定された医療機関で受ける必要があり、自宅がその医療機関から離れている場合は交通費や宿泊費など技術料以外にも負担がかかります。
▷▶︎【ハードル高い?】先進医療特約の給付金を受取る条件とは
そんな時、日本生命の新商品”NEW in 1”に加入していれば思わぬ出費もカバーしてくれ経済的な安心を得ることができ、先進医療を受けやすくなるかもしれません。
また余った給付金は今後の治療費のために貯金をしておくことも良し、回復祝いに美味しいご飯を食べに行く食費に使っても良し、使い方に制約がないので良いですね♪
3.外来手術給付金対象外は抜歯のみ
日本生命の医療保険はこれまで下記の外来手術(日帰り手術)は対象外でした▼
- 創傷処理
(切り傷の縫い合わせ) - 皮膚切開術
(膿を取り出す) - デブリードマン
(異物や汚れなどを除去) - 骨・軟骨または関節の整復術
整復固定術
授動術
(関節のズレを戻す・ギブスで固定) - 外耳道異物除去術
(耳の中の異物を出す) - 鼻内異物摘出術
(鼻の中の異物を出す) - 抜歯手術
(親知らずを抜く)
しかし新商品”NEW in 1”はこの中の抜歯だけを残し、他全ての外来手術について給付金が受取れるようになりました!
給付金額は入院一時金の10%ですが、これまで給付金が出なかった手術が出るようになったのは魅力的です。
というのも私は幼い頃ペットに噛まれて傷口を縫ったことがあります。
これまでの保険であればこうしたケースでは給付金がもらえませんでしたが新商品”NEW in 1”に加入していれば給付金が貰えていたのです!
なにかと怪我の多い子供にもおすすめできる医療保険ですね。
ちなみに他社の医療保険は上記に挙げた手術についてまだ給付金支払いの対象外。
せっかく医療保険を持っているのであれば少しでも対象となる手術が多い方が良いですよね♪
日本生命新商品医療保険の悪評価は本当か
日本生命の新商品である医療保険”NEW in 1”の評価を検索してみるとネット上での評価はイマイチ…
この商品のデメリットとされているポイントをピックアップして本当にそれはデメリットなのか分析していきます!
デメリット① 入院時の手術給付金がない
確かに手術給付金が受取れるのは外来時だけで入院中の手術については保障がありません。
治療費を賄えなくなるんじゃ…?
と不安に思ってしまいますよね。
しかし入院中の手術をしてもしなくても高額療養費制度の利用で実際は自己負担を抑えられているのが現状。
私は入院中の手術を行ったことも入院だけだったことも両方経験していますがどちらも自己負担は8万円以下。
▷▶︎小さな子供の母親である私が腎盂腎炎で入院!?実際にかかった治療費公開
実際は入院給付金の一時金でカバーできる…!
デメリット② 長期入院をカバー出来ない
新商品”NEW in 1”の入院給付金を受取れる回数は4回。
・初日
・30日目
・60日目
・90日目
入院一時金の設定金額が30万円だった場合は最大で120万円までとなります。
しかし、そもそも長期入院する確率ってどれくらいあるのでしょうか?
今、約2人に1人が10日以内に退院している現状を鑑みればむしろ今の医療状況にあった合理的な保険と言えるのでは。
短期入院が多くなっている医療現場で各保険会社も短期入院に備えた医療保険に進化してきています。
せっかくなら今の医療状況にあった給付されやすい保険が良いですよね♪
毎月の収入の中からやりくりして保険料を捻出しているのだから…
▷▶︎固定費ってこんなにあったの?見直すだけで自動的にお金が貯まる仕組みを伝授!
デメリット③ 保険料が高い
保険料は年齢・性別で異なるのですが一つの目安として30歳男女の保険料を調べてみました▼
【設定】
・新商品”NEW in 1”のみ加入
・10年更新
・入院一時金 30万円
・先進医療給付あり型
【30歳男性】 | 月々の保険料 |
---|---|
30〜39歳 | 3,244円 |
40〜49歳 | 4,157円 |
49〜59歳 | 6,340円 |
【30歳女性】 | 月々の保険料 |
---|---|
30〜39歳 | 4,175円 |
40〜49歳 | 4,028円 |
49〜59歳 | 4,940円 |
30代加入の場合月3,000〜4,000円の保険料ということですがネット保険なんかは終身型でも同じくらいの保険料で加入できます。
その点、更新型でこの保険料なので確かに他社と比較すると割高ですね。
とは言っても、他社では受け取れない給付金がもらえたりとか短期入院だと多く一時金をもらえたりなどそれなりに受け取りやすい医療保険なので保険料の高さは致し方ないのかなと。
なので、保障を厚く・漏れなくしっかり給付金を受け取りたいという方は払う価値があるのではないでしょか。
そして『更新型だからどんどん保険料が高くなる』というデメリットも見受けられましたが、新商品”NEW in 1”は更新型・全期型・終身型が選べますので保険料が上がるのが嫌だという方は終身型にされると良いでしょう。
また、上記の価格表を見ると分かるように男性と女性で更新後の上がり幅が全然違います。
女性にいたっては1回目の更新時に保険料が若干安くなっているので更新型だからといって絶対に保険料が上がると言い切れません。
保障内容は魅力的だけど保険料が…という方は一度日本生命で見積もりを作ってもらうと良いですね。
その際は更新後保険料の確認を忘れずに行い慎重な検討をしましょう!
【結論】日本生命の新商品”NEW in 1”をおすすめできる人
まとめになりますが、日本生命の新商品である医療保険”NEW in 1”をおすすめできる人は
保障を厚く漏れなくしっかりと受け取りたい方
です。
契約者自身も分かりやすい給付金設定・保障内容であるため給付漏れ防止には効果的。
いくら給付金を受け取れるのか事前に知ることができる安心感もあります。
短期入院の場合は他社よりも多い給付金をもらえるので短期入院でもしっかり受け取りたい方にも向いているでしょう。
この医療保険は他社と同じ土台で比較ができない保障内容になっているので『え、なにこいつ…』的な目で見られがちですが、私はニッチだけどそこまで悪い保険だとは思いませんでした。
ということで、医療保険を検討中の方は一度見てみてはいかがでしょうか?
もしかしたらあなたの希望にピッタリな医療保険かも!?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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